色、光。




「光には仕事人間に見えるんだろうけど
私達を養う為に一生懸命なのよ。
きっと私達を愛してくれてる。」


そうなの?と俺が言うと
そうよ、と言って母さんは続けた。


「ああ見えて優しいのよ、父さん。
誕生日には必ずプレゼントくれる。
知らなかったでしょ?」

「そうなんだ。」



心の底から親父を愛してる
弱り切った母さんに

あいつ浮気してるんだよ。
なんて、言えるはずも無かった。




< 15 / 19 >

この作品をシェア

pagetop