色、光。




「光…笑って。」


母さんは俺の頬を撫でて言った。


俺は涙でぐちゃぐちゃのまま
精一杯笑ってみせた。


「ふふ…。そうやって…笑ってれば
必ず “光” は…見えてくる…から。」

「母さん居ねぇとそんなもん見えねえよ。」



「ありがと、光…。」


そう言って母さんは静かに目を閉じた。




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