色、光。
「親父もこんな時だけ父親面か?
大体なんでこの女な訳?馬鹿じゃね?
母さん死んで1年もしないうちに再婚?
結局浮気してたんじゃねえかよ。
病気の母さんほったらかして、こんな…」
バシッ
病室に響く乾いた音。
「あなたっ!何もぶたなくても!」
「………。」
親父は無言で俺を睨む。
本当の事言ったまでだろ、俺はよ。
「ぶっは、ははははははははは!
笑わせんじゃねえよ。さっさと失せろ。」
「光君!…あなたもう帰りましょう。
光君もきっと疲れてるのよ、ね?」
女はそう言うと
親父をつれて病室を出た。