pinkな関係 桃華×悠【完結】
「先生?大丈夫?」




一点をぼーっと見つめてしまったあたしの顔を飛田くんが覗き込む






「あ、あの、その・・・」


どうしよう・・・でも言っとかなきゃ


だって、あの夜あそこにいたってことはあたしの夜遊びもばれちゃったって事で・・・



「ん?」



「あの夜の事、学校には内緒にしてくれる?」


あたしは顔の前に手を合わせた





一瞬きょとんとした飛田くんだったが

次の瞬間ゾクリとする笑顔を向ける



「あぁ。うちの学校でそんなことバレたらマズイもんね?
一応?名門と呼ばれる学校だし?
クラブ行くなんて今時たいしたことじゃないけど、委員会は間違いなく嫌がるだろうしね。」



言いながら一歩・・・



また一歩



あたしに近づいてくる。




なんとなく後ろに下がってしまったら、とうとう背中は壁になってしまった





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