pinkな関係 桃華×悠【完結】
こ、この状況どうしよう…


「ゆう…」



そんなあたしに気付いたのか
抱き締めていた腕をほどくとクルッと生徒たちの方を向いた




「先に帰ります!みんなありがとう!」




最高級のスマイルで大きな声をあげた




あたしの手をつかんで歩きだすと

会場中が一気に熱くなる


拍手や声、それこそいろんな音が重なった




もうだめ…あたしたぶん恥ずかしくて真っ赤になってる




ドアを出て少しだけホッとする


歩き続ける悠に預けた荷物を取りにいくことを伝えクロークに寄った




荷物を受け取り悠の待つエントランスまで戻る

距離をあけて悠を見つけると、まだドキドキが止まらない自分に気付いた
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