pinkな関係 桃華×悠【完結】
こんな風に恋愛から逃げ出したのははじめてで俺自身とまどっていた



毎日飽きずに真っ赤なドレスを眺めたのは桃華を重ねたかったから。


あの日の桃華を感じたかった





俺に笑ってくれた桃華の笑顔が忘れられなくて何度夢に出ただろう。

目覚めた朝はなんともいえない気持ちだった




君を愛しいと思う気持ちと
もうそこにはない笑顔の切なさ。




桃華の気持ちを確かめる余裕もなくて、”さよなら”が答えだと勝手に決めつけたのは俺の方なのかもしれない






その落書きをそっとなぞる




卒業か・・・




ゆっくりと席をたって

生徒会室をあとにした。






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