pinkな関係 桃華×悠【完結】
授業がはじまると保健室は静かだった



校庭に面しているガラスのドアからは綺麗に手入れされた花壇が見える

毎日この花壇に水をあげるのがあたしの日課になっていた。




授業が終わり部活の時間が始まる



いろんなところからかけ声らしきものが聞こえた

青春を感じるこの時間が‥なんとなく好きだった




”トントン”




「どうぞ~」




ガチャッとドアがあいて生徒が入ってくる


チェックしている書類から顔を上げるとそこには飛田悠が立っていた




「うわっ!」




思わず声を上げてしまうあたしに




「何その露骨に嫌そうな声。」




飛田悠が不機嫌な声で言った
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