pinkな関係 桃華×悠【完結】
それからの毎日、あたしは飛田悠のことばかり考えていた


廊下ですれ違う時、生徒会の放送が響くとき
どうしてもドキドキと心臓がうるさい



大ッ嫌いなあいつの声が頭から離れなかった




放課後の保健室はなおさら気が気じゃなかった


いつまたあいつが現れるか・・・毎日胃が痛くなるほど恐れていた






だけど結局・・・

彼が現れることもなく週末を迎えようとしていた





金曜日の仕事をおえた帰り道、深いため息がこぼれた



もう嫌だ・・・

毎日毎日こんな思いでいるのは正直しんどい




次現れたらなんて言ってやろう・・・そんなことばかり頭をよぎる



あいつのいいなりになんてなってたまるか

17歳の高校生にからかわれるなんて絶対にイヤっ




アイツに勝てる方法を考えたがなにもうかんではこない。


結局こぼれるのはため息ばかりだった
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