嘘つきな彼女

「……うん」



素直に返事をすると、私に着いて来た。



屋上の扉を開けると、ムッとする空気が流れ込む。



梅雨の湿気が残る、ジメジメした暑苦しい空気。



「いつの間にか、夏だね」



グラウンドで走り回る、幼稚な男子達を見ながら言う。

< 142 / 318 >

この作品をシェア

pagetop