嘘つきな彼女

「東條君っ」



今度は少し大きな声で言うと、ゆっくり起き上がった。



「……何だよ」


「が……山田君が、呼んでる」


「あぁ……」



入口をチラッと見ると、気だるそうに歩いて行った。

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