嘘つきな彼女

体を強ばらせると、私には目もくれず、話し出した。



「昨日の美人は~?花子といたよな?」


「違います。人違いです」



ギュっと握る手に力を込めて、睨む。



「いや、それはない。君、名前は?」
< 308 / 318 >

この作品をシェア

pagetop