嘘つきな彼女

「……私の、お友達になってくれませんか?」


「どうして?」


「さっきので分かったかもしれないんですけど、私、お友達がいなくて……。山田さんはいろいろ言われてるのに動じてなくて、かっこいいなって」



さっきと同じように胸の下で手を組んで、顔色を窺うような上目づかいで見上げた彼女。



思わず、さっきから感じていたことを聞いてみる。


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