【短】尽忠男
日進月歩
浅井慶二、二十歳。


ただ今、同じ大学の絹田志維に片想い中。


仲いい友達の一人だったけど、あることから俺の中で志維の存在が大きくなった。


その”あること”とは……




「あたしダメなんだよねー」


いつものメンバーで話してたときのこと。


「男って手なずけたくなるっていうか、下に見てしまうんだよねー」


え…?


「だから恋愛には向いてないの」


それまでも志維は女の割にクールだとか、綺麗系だとは思ってたけど。


その瞬間、俺の心に一つの欲求が生まれた。


手なずけられたい!

どうしようもないMの血が騒いだ!


もう気持ちは止まらなかった。
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