愛しいあの子は私の兄 !?
#1 日常 ? ~翔Side~
‐翔Side‐
―吐息が白くなり始めた
今日この頃 。
俺は一人学園の部室にいた
ノートの端切れと丸くなった
鉛筆を片手に 。
…そう。 “ラブレター”―
目を閉じてアイツの
顔を思い浮かべ
なんて書こうかと迷う
その時 ―
「…翔先輩?おはようございます」
『ん…あぁ、おはよう』
咄嗟に紙切れと鉛筆を
ズボンのポケットに突っ込む
普段通りを装って
着替えている後輩に
声をかける
『アップ、始めっぞ』