愛しいあの子は私の兄 !?
アップを終えて、
グランドに戻り
フットワークの確認をしていた
「先輩~!置いてかないで下さいっス…」
『…お前さ、その語尾の
“っス”って何とか
ならないのかよ?』
「え?駄目っスか?」
……
コイツには何を
言っても無駄だと
判断し練習に戻る
腕時計を見ると、
時刻は午前8時前。
この時間になると
部員がゾロゾロと
集まってくる
…総勢70名。
その中で試合に出られるのは
ほんの一握りだ。
だから俺は
一年の時から
7時前に学園に来て
自主トレーニングを
している
部員が粗方揃った所で
練習試合が始まった