学園Princess
彼女の手を握り、
一歩前を
歩く。
そして、
なぜだか
俺をジッと
見つめてくる
彼女。
「なぁ。
あんまり、見られると
恥ずかしいん
だけど?」
と 言うと
『えっ?
あ。ゴメン。
かっこよくて つい。』
もっと恥ずかしく
なった。
多分、顔が真っ赤に
なったと思う。
結局、
俺は彼女を店まで
送った。
「じゃあ!」
『わざわざ
ありがとね♪』
微笑む 彼女。
「平気だって。
じゃっ。」
『うん。
バイバーイ☆』
彼女の姿が
見えなくなってから
自分の手を 見ながら
手を握った事を
思いだす。
彼女の手を
握った時、思った。
{離したくない。}
って。
{俺の ものに
したい}
って。
愛梨が祐斗と
付き合ってる事は
分かってる。
でも
俺だって
「諦めねぇ。」