学園Princess
「今度は
泣きそうな顔
してるし。」
優しい笑みを
うかべながら
言う彼。
{優しくしないで。
そんなふうに
優しくしたら
忘れること
なんか
絶対、無理に
なっちゃうよ…。}
そんな 私の気持ちを
無視して
「桜は散っちゃう
けどさ?
…俺は
お前とずっと
一緒に、いる
から…」
{どうして?
そんな事、
好きでもない
私なんかに言っちゃ…}
『ダメだよ…。』
静かな場所なのに
聞こえないぐらい
小さな声で
呟いた。
そんな小さな声
でも
聞き取ったらしい
彼は
「…ごめんな?
好きでもない
俺から
《…俺は
お前とずっと
一緒にいるから…》
なんて
言われたら
普通 ヒクよな。
ゴメン。忘れて?」
と
眉を下げて
悲しそうに
微笑みながら
言う。
{どうして?
どうして 貴方が
そんな 悲しい顔
したり すんの?
それに…
忘れるなんて…}