学園Princess

木魚の音が
響き渡る。


色んな人が
御祖父様のお通夜に
参列している。
みんな真っ黒い服。



同時に
聞こえてくる声。
「あの娘、
可哀相ね…」
「独りぼっちだ
なんて ねぇ?」

私を哀れむ人達の
声。




涙さえ出ない。
御祖父様なんて
大嫌いだったから
かな。
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