学園Princess
しかし
その少しの怒りを
鎮めさせるかの
ように
祐斗の会釈に
対して
微笑んだ彼女の
笑みは
とてつもなく
かわいらしくて
桜ピンクの髪色と
同じように
桜の精かと
思わせるようで
びっくりしたが
俺の驚いたような顔を
みて、
彼女は不思議そうな
顔をしてて、
気持ちに気付かれたく
なくて
とっさに
目をそらした。
最初に目が
あった時よりも
気まずかったが
彼女の友達が
なんだか 彼女に
声をかけ、
彼女を連れて
勢いよく
教室を出ていって
しまった。
初めてみた
彼女は
散りゆく桜の花びら
みたいで
初めて会った
その日から
俺は 彼女を
意識し始めた
の かもしれない。