学園Princess
「あー。
お腹いーっぱい!
食べた。食べたぁ!」
「ゆみちゃん…。
なんか
おじさんっぽいよ?」
「うっさいわね!
いーでしょ?
べ・つ・に!」
ゆみ と 海夏の
やり取りに対して
笑ってる私。
さっきみたいに
優しく私を
気遣ってくれる
二人…。
{ありがと…
二人とも!}
なんて思いながら
二人の会話に
入ろうとしてる時、
ふわっとした、
ちょっと強めの
風が吹く。
その風に
合わせて
舞い散る桜に
混じって
一枚の真っ白い
ハンカチが
とんでくる。