学園Princess


『行ってきます。』


小さく 呟いた
はずなのに
大きく 響いた。

この 大きすぎる
家には 私 1人しか
住んでいない。

私の周りに 唯一
いた
執事さんやメイドさんも
私が 中学校入学と
ともに
御祖父様が 雇うのを
やめた。

【そろそろ 愛梨も
自立 しなきゃならん】と
言って…。

その時に 会った以来、
御祖父様には
会っていない。






昔から
私ゎ 御祖父様が
嫌いだった。
小さい私の
面倒ゃしつけを
してくれたのゎ
執事さん達だったから。


御祖父様ゎ
ずっと 外国暮らし。

必要な 金銭面ゎ
援助してくれている。

・家と いうより
お城にちかいぐらい
大きな お屋敷。
・パーティー用の
ドレスが 100着 以上。
・有名ブランドの
家具ゃ食器。

そんなような
明らか お嬢様な私…。

はたからみたら
うらやましいかも
しれない。

けど。



私ゎ…。



逆に うらやましかった。




家族が。
愛してくれている
人がいることが。
支えてくれている
人がいることが。
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