学園Princess

*゜。moondust。゜*

*篠崎竜也Side*

昼休み。
俺と祐斗は
いつも
学園で昼食を
食うんじゃなくて
学園から出て、
近くの店で食う。
今日も同じ。
飯を食い終わって
学園の門の目の前で
車から降りた時、
ふわっとした
少し強めな風が吹く。

その風についていく
ように
俺のハンカチが
飛んでいく。
「やべっ。」
と 俺が言うと
「あーあー。」
なんて呑気な声を
祐斗があげる。
「《あーあー。》
じゃねぇえよ!
祐斗、追うぞっ!」

「執事にまかせりゃ
良いじゃん。」
と 祐斗が
答えるのに
対して
「じゃあ
俺だけで行く」
と言い残し
走り出した。
{執事なんかに
任せられるか。
あの ハンカチだけは
なくしたくない
物なんだよ!}



ハンカチを追って
走っていたつもり
だったが
いつのまにか
見失ってた。
「くそっ。
何処だよ。」
と キレながら
呟くと
「竜也…
はぇー…よ…。」
と 息をきらせながら
祐斗が
追ってきた。
「見失った。」
と 伝えると
「なぁ。
あれなんだと
思う?」
と 俺が伝えた事を
聞かずに
祐斗が
向こうの方を
指差す。
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