学園Princess

『…なんでこんな事
するの?』
自分でも驚くほど
低い声。
でも、そんなの
おかまいなし。
という顔で
「さぁ?
なんでかしら?」
と 笑いながら
問う彼女。

『どおして?
ゆみ や 海夏が
あなたに何した。
っていうの?
あなたが嫌なのは
私でしょ?
私は何されても
いい。
けど、二人には
手を出さないで!!』
と 怒りに満ちながら
怒鳴る私。
でも
「………。
……カ。」
『?』
「バカ。
あんた、本当にバカね。
わざと
ターゲットを
変えたのよ!
わ・ざ・と!
前も言ったけど
あんた うっとうしい
のよ!
嫌がらせ
すれば
少しは 理解する
と 思っていたけど
全然、効果
ないんですもの!
この調子だと
どんな嫌がらせ
しても
あんたじゃ
面白い反応、
してくれなそう
だったから。
だから
ターゲットを
変更したの!
どぉ♪?
少しは
懲りた?
そりゃ懲りるわよね?
だって~、
その娘達を
泣かしてるのは
あんたのせいだもの!
ねぇ?」
と せせら笑う
彼女。




『ふざけんな!』
そういいながら、
いつのまにか
彼女の頬を叩こうと
していたが
「あいりちゃん!」
と 言いながら
私を止める
原西さん。
そして
「あいりちゃん。
叩いたりしたって
問題になるだけ
だから!
ゆみちゃんや
海夏ちゃんを
とりあえず
教室から出そう?
あいりちゃんも
今日は
帰ろ?」
と 言い、
私を教室から
連れだした。
< 62 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop