学園Princess
校門の所に
行くと、一台の
リムジンが
停まっていた。
多分
原西さん達の
送迎車だと思う。
原西さんの
執事さんが
車のドアを開けて
くれた。
広い車内には
ゆみと海夏が
二人くっついて
泣きつかれ、
寝ていた。
「あいりちゃん?
乗って?」
『……。』
「あいりちゃん?」
『大丈夫です!
私、帰らないで
授業にでます。』
「えっ?
あ、でも…」
『私は大丈夫
ですから。
でも…。
ゆみ や 海夏
の事はお願い
してもいいですか?』
「それは
大丈夫だけど…。
でも今日は
帰った方がいいよ。」
と 言いながら
私の腕を優しく
引いてくれたけど
バシッ__。
原西さんの
腕を
振り払った。
「あ、あいり…
ちゃ…ん?」
『ごめんなさい。
今はほっといて
ください。』
そう
原西さんの
目を見ずに
言い放って
しまった。
気まず過ぎて、
その場を
走って、
後にした。