学園Princess

体育委員の
仕事は体育倉庫の
整理トカ、
校庭の整備などだから
土で汚れる。

{だから
体操着なんだ。}と、
一人で納得した私。




委員会が
終わり、
制服に着替える為に
教室へ戻る。
委員会は
教室とは別校舎
に ある
特別教室でやっている
から
教室へ戻るには
外の渡り廊下を
渡る必要が
ある。
委員会が
長引いたから
今は、19時を
まわっているために
外の渡り廊下は
真っ暗で、
何も見えない
ぐらいだった。



すると、突然、
私を誰かが
後ろから押し倒した。
後ろを振り向くと
夢丘 姫乃。


『何?』
「あんた、本当に
懲りないのね。」
『は?』
「あんたの友達、
二人はあんたの
せ・い・で
学校、欠席したのに
平然と登校できる
あんたの
気がしれないわ!
頭、狂ってるん
じゃないのぉ??」
『……。』
「なんとか
言いなさいよ!」
『……。』

「チッ。」
と 舌打ちしながら
私にホースを
向け、
水をかけはじめる
彼女。
「感謝しなさいよぉ?
土で汚れちゃった、
体操着を洗って
あげてるんだから☆」
『……。』
やめて。トモ、
悲しい。トモ
思わなかった。
ただ 彼女が
かけつづける水を
あびていた。



しばらくすると
私があまりにも
反抗しないから
なのか
「本当、頭おかしい。」
と 怒りながら
言い残し、
去っていった
彼女。
その後も
ぬれたまま、
座り込んでいた。

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