学園Princess



そんな中、
「おっはよぉー☆」


バッチリ化粧をきめ
茶色のウェーブがかった
セミロングの
髪を ふわふわと
揺らせ
1人の女の子が
飛びついてきた。




ゆみ だ。


『おはよぉ。ゆみ。
今日も 元気だねっ。』
「そぉー!?」

『うん。 元気すぎ
だよ!? 』
そぉ かるく茶化すと
ゆみ は

ははは。

って 大きく笑った。


ゆみゎ パソコン会社の
社長令嬢。
知り合ったのゎ
中学2年の 時だった。
お嬢さまとしての
作法を よく知らない
私を 馬鹿にしないで
色々 教えてくれたのは
ゆみ だった。
元気で 常にポジティブ
な 心強い あたたかい
女の子。

「あっ! 海夏。」
ゆみが 指さす方を
見ると ちょうど
リムジンを 降りている
海夏がいた。

「海夏ーっ。」
と 叫びながら
大きく手を振る ゆみ

一緒に 海夏に
手を振ると
海夏も 私達に
気づいたらしく
「おはよぉ。」と
言いながら 上品に
小走りで
駆け寄ってきた。


海夏ゎ ゆみとゎ
違って チークで
可愛らしく 頬を
染め、 かるく
化粧している 程度。
髪ゎ 肩ぐらいまでで
細くて色素の薄い
金髪がかった
お人形みたいなかんじ。

海夏ゎ
政治家のお嬢さま。
はじめて会ったのゎ
高校1年 つまり
去年。
うまく お嬢さま同士の
会話に
溶け込めないでいた
私に 声を
掛けてくれた。
細かいところまで
気をつかってくれて
本当に 優しい
女の子。
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