学園Princess
抑えつけている
のにも関わらず、
何も動揺していない
彼女。
『なんですか?』
平然として
聞いてくる。
「そんな格好で
こんな時間に
ここにいるから…。」
『だから?』
「言わなきゃ
分からないの?」
『わかんない。』
わざと挑発を
続ける彼女。
すると、
『…って。』
「え?」
『ヤッて。』
冷たく言い放ち、
上目遣いで
かるく睨む、瞳。
完全に理性が
きれた。
「後悔しない?」
わざと
挑発するが
『変なの。原西さん。
いいって
言ってんじゃん。』
彼女は自ら、
濡れた体操着を
脱ぐ。
「おいで。」
彼女の手を
引きながら
体育倉庫に
入った。
「あいりちゃん」
『なんです…っん』
彼女の唇を塞ぎ
絡める舌。
『…っん
はらっ…にし…っ
…っ…さんっ…』
{こんな時でも
《原西さん》って
呼ぶんだ}
キスをやめ、
彼女をみつめ
「祐斗。
祐斗って呼んで」
『ゆうと』
初めて 彼女が
名前で呼んでくれた。
「何?」
『くるしい。
もっと 優しく。』
彼女はそう言い
俺の唇を奪う。