学園Princess

「よっ。」
冷静に答える
篠崎さん。
『どうして?
ここに!?』
「あぁ。
走ってたら、
樹に登ってる、
お前見たから」
俺も登ってみた。」
『走ってた…
んですか?』
「あぁ。
体力づくりって
とこ?」
『そう言われれば
ランニングウェア
ですね』
「気づくの遅っ」
『ハハッ』

つい笑ってた。

「その顔。」
『えっ?』
「笑ってる方が
いい。」
『……。』
「でも、
泣きたい時は
泣いていいん
じゃねぇーの?」
『……。』
「藤田や高山が
お前の事、
すっげー
心配してた。」


『……して?』
「ん?」

『どおして?
私なんだよ!?
ゆみ や 海夏を
傷つけたのは。
なのに…
どおして?
どおして
私なんかの事、
心配したり
するの?』
「……。」

『…誰か…
教えてよ…。』
抑えてた気持ちが
いっぱいに
なって、また涙が
溢れそうだったけど
そんな顔を
彼に見られたくなくて
自分の足に
顔をうめるように
体育座りをした。











すると、
彼が私を抱きしめ
ながら
「大切だからだろ?」
そう 言った。
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