学園Princess
『たい…せ…つ?』
「そう。
藤田 や 高山は
お前の事を
嫌ったりしないはず
だぜ?
大切な友達
だろうからな。」
『とも…だち…』
「お前は
夢丘が藤田達に
嫌がらせした事に
たいして、
どうしてムキに
なった?」
『それは、
私のせいで
二人が嫌がらせ
されたから…』
「その気持ちが
誰かを大切に
思う気持ちだ。
もっと、
気持ちをおもてに
出しても
いいんじゃねえの?」
『こわい…』
「怖い?」
私は小さく
頷いて、
感情を表に出して、
否定されるのが
怖いコトを
彼に話した。
「大丈夫。
お前の周りにいる、
藤田や高山。
それに祐斗。
もちろん、俺だって
お前の気持ちを
否定したりしねぇよ。
だから、
泣きたいときは
思いっ切り泣けば
いい。
寂しい時は
寂しいって
言えばいい。」
そう言って、
彼は私を抱きしめる
強さをさらに
強めた。
『…ッ…ヒック…
ぇーンッ…』
何かが外れたように
私は彼の腕の中で
泣きつづけた。