学園Princess
『送りまで
ありがとう
ございました!』
「別に。
暇だったし?
それより、
藤田達に連絡とれよ?
心配してるぜ?」
『はいっ!
連絡します。
篠崎さん、本当に
ありがとう
ございました。』
「……。」
{あれ?}
『しの…ざき…さん?』
「あのさ。
敬語、やめて?
あと、名前も、
竜也って呼んで
欲しいんだけど」
『あっ、いや。
えっと…』
「ヤダ?」
『ヤじゃないです!
けど…わるいし』
「ヤじゃないなら
そうしてよ。
俺も《愛梨》って
呼んでもいいか?」
『はい…あっ。
うん☆!』
「よかった…
じゃあ、また!」
そう言って
帰っていった
竜也。
《愛梨》って
呼んでくれたのが
凄く嬉しかった。
そのあと、
家に入り、
ゆみ や 海夏に
電話をした。
二人は
「学校に無断欠席して
電話やメールに
返事がなくて
心配したんだから。」
と 泣きながら
言ってくれた。
それに
つられてまた
泣いてしまった。
でも
その涙は嬉し涙で
私はちょっぴり
気が晴れていた。