学園Princess
*篠崎竜也Side*

俺が愛梨の事を
好き と いう
気持ちに気付いてから
二日目の夜。

♪~♪~~
携帯に着信。
「もしもし?」
「おっ!竜也?」
{祐斗か。}

「あぁ。何?」
「俺さ…」
「何?」
「俺さ…」
「だから、なんだよ。」
「聞いて、驚くなよ?」
「早く 言え。」
「俺さ、愛梨ちゃんと
付き合う事になった。」
「……。」
{愛梨と……祐斗が
付き…合う…。
嘘…だろ?}

「竜也?
俺、負けねえから。」

{負けない?
負けないって
誰にだよ!?}
「…。」
「じゃあ。」

と 言って電話をきる
祐斗。

「負けないって
どういう事だよ…
お前は愛梨と
付き合うんだろ?
…………。
愛梨…。
俺、馬鹿。」
{失って、
気づくんじゃ
おせぇのに…}

「本当、馬鹿。
諦めきれねぇよ…」
その夜、
俺は
久しぶりに泣いた。
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