学園Princess

ピーンポーン♪
チャイムを
鳴らし、
『お届けに
参りましたっ』
そう言うと
「はい。」
聞き覚えのある
男の人の声。

_ガチャ。

『あっ!やっぱり!』
「あ、愛梨?」
玄関を開けたのは
竜也。
『これ!お届けです!』
「ああ。サンキュ!
てか、
びっくりした。」
『私も!

じゃあ、そろそろ。
バイトの途中だし。
ご注文ありがとう
ございました♪
でわ、
失礼致します☆』
「あっ!待って!」
『ん?』
「送るよ。」
『いーよ。いーよ。
悪いし。
それに、お客様に
迷惑かけるわけには
いきませんから。』笑
「別によくね?
じゃあ、
近くまで送らせて?」
『でも…』
「いいって!
行くぞ?」

私の手を握って
歩きだす 竜也。
手を握られた瞬間、
たまらなく
うれしくなった。
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