きもち野獣。

次の日、早速そのアパートを見に行ってみた。

駅の近くにあり、生活に必要なお店は周りにあらかた揃っていたので、過ごしやすそうだ。



「はい、来週からよろしくお願いします!」

「ご両親から大体伺ったわ。高校生で一人暮らしなんて偉いわねぇ。困ったことがあったらなんでも言ってちょうだい」


大家さんはそう言って鍵を渡してくれた。

古びた階段をのぼり、ドアを開けると見慣れない殺風景な部屋が目に飛び込んできた。
必要なベッドや箪笥などは揃っていたので、お母さん達がやってくれたんだろう。
今日からここで1人で暮らすのか…
なんだかワクワクするな!

次の日、衣服や食料などを運び込んで、自分の好きなように家具を移動したりして、快適なマイルームが出来上がった。

これで後は新しい学校への入学を待つのみだ。



それからあっという間に1週間は過ぎ、いよいよ転校初日。
うぅ、ドキドキするよ…!!
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