世界中どこを探しても
彦一は
あたしがボール当たったとき…
見てたのかな…
「ゴメンね…あたし別になんともないから!!それにしても後輩殴るとか最低ー。んじゃ明日ね!!ちゃんと寝なよー!!」
後輩は
自転車に乗って
帰っていった。
「早木ちゃん、帰ろ?」
「うん…」
そういえば…
彦一さっき
あたしの頭触ってきたっけ…
その時にでも
気づいたのかな…
「早木ちゃん、明日の弁当、卵焼き入れてね!!」
「特別な。ったく…」
これが
彦一との会話なら
あたしは幸せなのになぁ…