恋愛中学生
すると、元カレはこう言った。
「よかったな。てかさぁ…竹内。オマエ、ウザかったよ。チームの足は引っ張るわ…オレの立場も奪ったよな?バッターをオマエがオレから奪った…。あのトキは笑っといたケドよ〜、今となると許せねんだよ?そして今、オレの予備のカノジョを奪った。プっ!どんだけ奪えば気が済むんだよーーーーー!!!!!!」

キャー!!!!!!!!!!!!
やめて!!!!!!!!!!!!
元カレが手を拳にして、友也に殴ろうとしている。
いや…やめて…。
いつの間にか、私は体が勝手に動いて友也の前に立っていた。

―ドカっっ!!!
頭に激痛が走る…。
そして、意識が遠くなる………。
と…もや?
私は友也を守れたかな?
ごめんね……。
女の子なんだから、敵わないって分かってたよ。
だけどね……。
なぜか体が勝手に動いていたの……。
私は友也を守りたかった。

―……………。

目が覚めた…。
あれ?
私、何で寝てるの…?
塾は…?お風呂は…?

「優美亜?!目が覚めたの?!」
ん???お母さん…?
辺りを見渡すと……
お母さん、お父さん、妹の菜美(なみ)、ナースさん数名が私を囲んでいる…。
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