恋愛中学生
真剣な顔………。
みんな、どうしたの…?
そんなトキ、菜美が私の手を握った。
「お姉ちゃん!!頭、大丈夫?」
はぁ??
バカって言いたいわけ?
確かに、ここは病院。
私は何をしたの?
何かされたの?
私の頭の中は疑問でいっぱい。
「何で、菜美に頭の心配されなきゃいけないのよ。あんたよりはバカじゃないわよ。」
すると、みんながア然としている。
え?何?
私、悪いコト言った?
お父さんが口を開く。
「お前、覚えてないのか?!」
何を言ってるの…?
「え?お父さん、何言ってんの?」
すると、お母さんがため息をついて言った。
「優美亜…。あまりにも衝撃が強かったのね…。よーく、分かったわ。じゃあ、これからお母さんが話すこと、信じなさいよ?」
いつものお母さんじゃない…。
よっぽど私、悪いコトしたんだ…。

お母さんはゆっくりと丁寧に時間をかけて、話してくれた。
やっと理解した。
昨日の出来事を。
私のために、お母さんとお父さんは仕事を休んでくれた…。
迷惑かけすぎだよ…。
私、バカしたよ…。

私は2週間の入院が決まった。
病院にはお母さんが妊娠して入院していたトキに、よく来ていたからら慣れている。
しかも、同じ病院。
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