恋愛中学生
友也はそう言って、私に袋ごと何かをくれた。
ゲーセンの袋に入ってる…。
きっと、友也と秋弥が取ったに、ちがいない。
私はその袋を開けてみた。
「え!??!これ、どーしたの?!」
なんと、大きなうさぎのぬいぐるみが入っていた。
しかも、私が欲しかったやつ。
秋弥が私の質問に答えてくれた。
「それ、櫻井が欲しがってただろ?前に、櫻井がゲーセンで華奈と騒いでんの見ちった♪」
ギクッ!!!!!!!!
見てたんだ…。
恥ずかしい(//△//)
「そうなの?ありがたいケド…いくら使ったの?」
私が今、一番気になっていたコトを聞いてみた。
今度は友也が答えてくれた。
「オレらも小遣い少ないから、オレと秋弥で500円ずつ使った。けど、あと少しってところで取れないんだよ…。そしたら、店員さんが、『よく頑張ってるわね。もういいわよ♪』って言ってくれて、取ってくれた♪」
すごい…。
1000円も使ってくれた。
私は思わず涙……。
「グスッ……。あ…りが…とう……。」
顔は涙でぐちゃぐちゃ。
「アハハ!泣くな!櫻井」
秋弥が笑いながら言った。
それに比べて、友也は本当に申し訳なさそうな顔してる。
だから、私はこう言った。
「友也ぁ。そんな顔しないで…?」
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