恋愛中学生
後から優美亜の声がした。
秋弥の横に並び話している。
「今日はないだろ〜」
「そうだっけ?信じるからね?」
2人の会話って聞いてるだけでウケる。
オレ、秋弥、優美亜の3人で一緒に帰ることに。
優美亜は1人じゃ危険だから。
てか、今思ったけど…
優美亜は運動していいのか…?
「なぁ?優美亜は頭ケガしたのに、もう運動していいの?」
すると優美亜は笑いながら答えた。
「えへ…♪大丈夫!お医者さんの言うコト無視したし」
「おい!大丈夫かよ〜」
「痛くないし♪へーきへーき!心配してくれてありがとう♪」
すごい笑顔で言われた。
ヤバい…。
心臓が壊れるわっ!
「そっ♪これからは気をつけて?危ねぇから」
ホントに大丈夫かよ…。
「お願い…聞いてくれる…?秋弥と友也と毎日、一緒に登下校したい…。ワガママだよね〜」
優美亜が今にも泣きそうな目でオレと秋弥を見る。
グッ…。やめて〜…。
目がかわいく見えるだろ!
オレと秋弥で顔を合わせて頷く。
「いいに決まってるだろ?」
「そうだよ〜。危ない目にあうのは嫌でしょ?」
優美亜が泣きそう…。
泣きそうな声でこう言った。
「…サ…ンキュ…ー……」
オレらは優美亜を真ん中にして歩きはじめた。
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