恋愛中学生
ホントにみんな自由人。

「あっ。帰る方向、あたしと沙優莉はこっちだから!またね〜」
ちひろが手を振る。
私も振り返す。
「オレらこっちだから〜じゃあな〜」
健也と竜紀もちがう方向。
残るは………
私と友也の2人きり。
ドキン…ドクン―
うっ…。
「黙れ心臓!」
心で思ったコトが口に出ちゃった…。
友也に変に思われる…。
「どうした?いきなり」
あわわ!
何て言えば…
「そうえばさぁ、好きな人まだ教えてくれないの?」
ぎゃーー!!!!!
でも、心臓の件はなんとか逸らされた。
「ま、まだらよ?!」
あっ…。
変な言葉に…。
もう!!!!
落ち着いて!!!
と、自分に言い聞かせる。
「アハハ!変な優美亜」
「な、なんでよ!」
友也…
私が友也を好きって聞いたら引く?
それとも期待していいの?

その時…
―グイッ
えっ?友也?
「大丈夫か?顔赤い!熱ある?」
友也が私の腕を掴み、自分のおでこに、コツン、と私のおでこに当てて聞いてきた。
キャー!!!!!!!
逆に熱が上がる。
「大丈夫!心配しないで」
落ち着きを装い言った。
危ないところだった。
「そっか。じゃあ話再開な♪」
ぐほっ…
「あのさ?前に優美亜が‘キ’って言ってたよな?あれ、何?」
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