【改正版】好きと言わせて...。
龍はあたしの腰に手を回し、出口まで連れて行ってくれた。



「出たぞ。」



龍の声に目を開けると、太陽の眩しさに目を細めた。


「大丈夫か?」



龍の声に顔を上げると、いつもより近くに龍の顔があった。



その時あたしは今の状態を恥ずかしく思い、龍からパッとはなれた。



「だ、大丈夫・・・」



「そっか。」



龍に頭をぐしゃっとされた。その時チラッと見えた龍の笑顔にドキっとした。




あたしどうしちゃったんだろう?龍の手があたしの腰に回っていた時、ドキドキしていた。



あたしは拓也が好きなはずなのに、なんで龍にドキドキするんだろう・・・



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