【改正版】好きと言わせて...。
美園と拓也が先に、あたしと龍がその次のゴンドラに乗った。



どんどん地上から離れていく。人が胡麻つぶのように小さく見えた。頂上が近づいた頃には、街が一望出来た。住宅から漏れた光が集まり、星が散りばめられたようだった。




「龍見て!すごい―――っ・・」



興奮気味に龍を呼んだあたしは、龍の後ろに見たくないものを見てしまった。




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