【改正版】好きと言わせて...。
「あ、愛?」



拓也の焦っている声が聞こえた。でもあたしは、自分をコントロールすることが出来なかった。



「そんなこと言ってる暇があるなら、もう1度美園と話せばいいじゃない!!もうあたしに相談してこないで!!」



あたしは屋上を飛び出した。階段を駆け下り教室まで走った。



頬には涙が伝う。



違う!!こんなことがいいたいんじゃない。


拓也には美園と幸せになって欲しかっただけなのに。



なのに、



なのに・・・・




いらいらする気持ちや、悔しさ、悲しさ・・・



いろんな気持ちが混ざって心の中はぐちゃぐちゃだった。






< 161 / 204 >

この作品をシェア

pagetop