年上旦那様
「違うの…。漣がこうさせたんだよ?」
漣は意味がわかっていないような顔をする。
当たり前だよね。
言葉足らずだもん。
「漣が私をドキドキさせるから、胸が苦しくなるの。」
私より、頭一つ分以上高い漣を見上げて言う。
すると、再び、
私は漣の胸に収められた。
「俺も、苦しませられてる。」
漣…も?
「ゆゆの何気ない言葉とか、行動とか。そういうのでドキドキしてる。」
私の言葉…行動…?
私、いつもフツーのことしてるよね?
トクベツ、何か意識して言ったりしてるんじゃないよ?
私、狙ってないのにウケてる…?!
衝撃の事実だ…。
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