年上旦那様
ピピピピッ♪ピピピピッ♪
体温計を抜き取り、画面を見ると……
「38度6分……。熱あるじゃんっ!」
私はぐったりした漣の身体をなんとか起こし、寝室まで連れて行った。
「すごい汗…。」
私はタオルを濡らし、漣の額に置いた。
もう、だから言ったのに…。
今日の会社は行けないかな?
夏山さんに連絡しておこう。
私は漣のケータイから夏山さんに電話した。
≪おーっす。てか、今から電車乗るんですけどー。≫
「すみません。おはようございます。妻のゆゆです。」
≪えぇっ?!奥さん?!これはすみません!≫
「いえ。あの、主人のことなんですが、熱を出しまして…」
≪あ、そうなんすか?じゃあ、俺から課長に言っときます≫
「よろしくお願いします。」
よし、これでOK!
じゃあ、朝ごはん食べよう!
漣はまだ寝てるし…。
せっかく漣がいるのに、結局いつもと同じだな。
まぁ、熱出してるんだししょうがないけど。