年上旦那様


「そっか。子どもか。俺も欲しいとは思ってたけどさ。」
「えっ、ウソ!漣も?!」
おんなじこと考えてたんだ!嬉しい!
「でもさ。ゆゆ、まだ18じゃん?せめて20超えてからの方がいいかなって思ってたんだ。」
もしかして私の体のこと考えて……
漣、ありがとう…。
漣の優しさに自然と涙が流れた。
「え、ちょ、なんで泣いてんだよ。」
「だってぇ~、嬉しくて……漣、漣、ありがとぉ~」
「わーかった。わかったから泣き止め。」
私は袖で涙を拭い、半ば無理やり涙を止めた。
「よし、じゃあ子ども作るか。」
漣はそう言って勢いよく立ち上がった。
えっ?!
「ちょちょちょ、今?今はダメだよ!漣、熱あるんだから!」
「あ、そうか。そうだった。」
なんで忘れてるんだよ!
今、おかゆ食べてたじゃん!
「それより薬!早く飲んで!お水持ってくるから!」
次は私が立ち上がり、キッチンから水を持ってきた。
「はい、お水。」
「サンキュ。」
漣は私から水を受け取り、薬を飲んだ。
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