年上旦那様
む………意地悪だ。
漣を下から睨み上げるけど、
私はあっさり漣に上から笑いながら見下ろされた。
すごい敗北感…。
「はい、どーぞ。」
漣は『んーっ』と、
目を閉じて顔をこちらに突き出す。
嘘、ほんとにするの?!
私がっ?!
「む、無理…恥ずかしいよ…」
「朝のキスするの、いつも俺からだから、たまにはいいだろ?」
いや、他のキスも全部漣からだよ?!
う………まだ目閉じてる。
漣、本気なんだ…。
しょうがない。
これはするしかないな…。
漣の肩に手を置いて、ゆっくりと顔を近付ける。
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