年上旦那様
「……れ?ゆゆ?今何時?」
そう聞かれ、壁に掛けてある時計を見た。
「もう8時になろうとしてますね…」
「はっ?!嘘だろ?!あと30分で出なきゃじゃねーか!」
自業自得だと思います…。
「ゆゆー…もっと早く起こせよー」
そう言って鼻を突かれる。
「いや、起こしたよ!早く朝ごはん食べよ…」
ふー…
漣さんには参ります。
二人で寝室を出て、
向かい合わせになってテーブルに座った。
すでに冷めてしまった朝食達。
ごめんよ…っ
「そういやさぁ、今日すげーいい夢みたんだよなー」
ご飯をモリモリと食べながら話す漣。
「夢?どんな?」
「なんかさー、ゆゆからキスしてくれる夢だった!あとちょっとでできたんだけどなー…」
………はぁ。
なんか、もういいや。
それ、夢じゃないってことも教える気なくすわ。
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