もっと.....(短編)【完】
それを知っていながら、


あたしは彗のいるほうへ

歩いていく。



「ちょっ!海!?

 来んなって!!」


焦って彗は言う。



いつも笑ってるあたしだけど、

傷ついてるんだよ....?



「ねぇ、どうしてあたしを

 求めてくれないの?」



「はぁ?」



「あたしが姉だから?

 それとも、あたしのこと

 好きじゃないの?」



「ちょっ!」



「あたしをもっと求めてよ!」


あたしは知らないうちに

泣いていた。
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