ﾘｾｯﾄ～全ての始まりをここへ～

「お？偉いねー、MADOKAちゃん。
ちゃんと挨拶出来るんだね。」
母さんが挨拶をした男が私の頭を撫でる。
この時、私が挨拶をした男が“jan-jan”の編集長だった。
私が初めてモデルの仕事をしたのが、後にも先にも“jan-jan”だけだった。
そのことをまだ分からない私は、ただジッと頭を撫でられていたな。
「MADOKAちゃん、お疲れ様。」
頭を撫でられ、私は恥ずかしくなって下を俯いていた。
だけど、それが嬉しくもあったんだ。
それが私をモデルを始めるきっかけだった。