Reality~切ない恋の唄~
琢磨さんの部屋には生活感がない。

余計なものは置いてないからだろうか。



琢磨さんに勧められるまま、
部屋の真ん中のソファーに座る。



「一人で飲んでも淋しいでしょ。」

琢磨さんは
冷蔵庫から取り出したものをグラスに開けた。



「これなら飲みやすいと思うよ。」

「ありがとうございます…」

差し出されたグラスを受け取る私。

中身はわからないけど、
すごく綺麗な色。

ちょっと舐めてみると、
ジュースみたいに甘い。
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